キャッツクロー
キャッツクローは、もともとアマゾン川流域原住民が2000年来ハーブとして
喘息、膀胱炎、肝臓の洗浄、感染外傷の手当て(傷ぐすり)、関節炎、リューマチ、骨の痛み、腸炎、ガン治療などに利用していました。
現在キャッツクローはドイツで医薬品として用いられており、関節痛・リウマチに対する使用法のほか、
キャッツクローウイルス感染により生じた疾患、花粉症や喘息などのアレルギー疾患、多くの自己免疫疾患、
特に神経からくる皮膚炎などへの効果が注目されています。
 免疫系を調節する作用を有するとされるキャッツクローは、
ウンカリナ属の U.tomentosaという植物の根に含まれる6環形オキシインドールアルカロイド(POAs)のほか
トリテルペン、キノビック酸グルコシド、ポリフェノール、プロアントシアニジンの含有が知られています。
キャッツクローはまた、T細胞・B細胞と呼ばれる免疫系の細胞に直接働きかけ、
より効率的に免疫機能を増強させる働きをもつと同時に、
過剰な免疫反応に対しては抑制する方向に働きます。そのため、自己免疫疾患の患者さんにも使用することが可能です*。
キャッツクローの成分である U.tomentosaに主に含まれるオキシインドールアルカロイドは三環形(TOAs)なのですが、
1%のTOAsが混入することでPOAsの効果が30%ほど消失すると報告されていますので注意が必要です。
(本キャッツクローはぺルーで育てられ、POAsという物質が豊富に含まれる根の部分から抽出され、不純物TOAsを含んでいません。)
毎日、キャッツクローを数年間のみ続けても害はないといわれており、また、現在の所際立った副作用は報告されていません。
妊娠または授乳期の女性、3歳以下の幼児はキャッツクローのご使用を控えたほうがよいでしょう。
臓器移植・化学療法の計画がある患者さん、免疫抑制剤・ステロイド、その他ホルモンなどを使用中の患者さんは主治医との相談が必要です。
副作用として、自己免疫疾患またはがんの方では、便秘または下痢が起こることが報告されています。
医薬品との併用で、相互作用は報告されていませんが、キャッツクローには強力な免疫調節作用があるため、化学療法の開始前2日間、治療後2日間の使用、またホルモン療法などの異種タンパクを使う治療には併用を避けたほうがよいでしょう。降圧剤、ワ-ファリンなど血液凝固阻害剤との相互作用の可能性があるため、これらを使用中の患者さんは主治医と相談するようにしてください。
*SLE
の患者さんで急性腎不全(アレルギー性間質性腎炎)を発症した例が報告されました。これがSLEとキャツクローとの関係でおこったのか、たまたま、SLEの患者さんに生じたのかははっきりしていませんが、SLEを含む自己免疫疾患の方が使用するときは主治医の監視のもとで服用するほうがあんぜんでしょう。
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